レココレ2014年10月号

jackets.jpg

おかげ様で『レコード・コレクターズ』10月号に、
Fillmoreに関して色々書かせて頂きました。
お買い上げいただき、お読みいただいた皆様、ありがとうございました!

レココレ10月号表紙.jpg

 今回、ひょんなことから月刊『レコード・コレクターズ』10月号(2014年9月13日発売)の第二特集 オールマン・ブラザーズ・バンドで、3項目・全14ページにわたり書かせて頂きました。この8月(海外では7月)に発売になった6枚組CDセット『1971 フィルモア・イースト・レコーディングス』発売に関連しての連動企画です。

 特集の構成は以下のように5部立てとなっています。

■“歴史”を目撃した音楽家=清水一登さんに聞く、
 オールマンズの魔力(近藤正義)

6枚組で追体験する『フィルモア・イースト・ライヴ』
 完成への道程

ジャケットに仕掛けられた写真家ジム・マーシャルのユーモア

プレス工場、配給会社との関係からオリジナル盤のマトリクスを
 解明!

■黄金時代のオールマンズが住んだ家=ビッグ・ハウスを改装した
 博物館(編集部)

 今回の特集では太字の真ん中三項目について書かせて頂きました。
ジャケットの話オリジナル盤のマトリクスについてはこのホームページでの記載がベースとなっていますが、最初の『フィルモア・イースト・ライヴ』完成への道程の話は、今回の企画では全面的に今までの通説となっている音源の録音日の確認・特定と、自分からの提案でプロデューサーのトム・ダウドが3日間・6ステージからどう取捨選択したかについてを柱に、デュアンたちが伝説のライブバンドとなって行くプロセスが浮かび上がればと思い、短期間の中まとめあげたものです。

※掲載内容に一部間違いがありました(P90)。謹んでお詫びするとともにここに訂正致します。

▼クリックして頂けば、修正版一覧表がダウンロードできます


 1971recording_list.jpg

 レコード・コレクターズ誌というこれ以上ない場所で、オールマンの『At Fillmore East』の半ば集大成的な原稿を書かせて頂いたことは、喜びに堪えないのですが、しかし、皆様にお詫びしなければいけません。

 執筆内容にひとつミスをしてしまいました。他でもないP90の音源整理のページ11行〜15行にわたってディスク2の「Trouble No More」について触れたのですが、ジャケットには既出とあるのに未出であると判断し、『Fillmore Concerts』収録の同曲についても従来からの定説である3/12・2ndステージではなく、3/13・1stステージのものと記述いたしました。
 しかし読者からレコード・コレクターズ誌の編集部に、従来通りではないかというご指摘をいただきました。そこで再度確認しましたところ、従来通り3/12・2ndのものであることを確認致しました。読者並びに関係各位の皆様には、ここに慎んでお詫び致しますとともに訂正させて頂きます。したがって、別表の内容も同様に訂正させて頂きたいと思います(左の表をクリックするとダウンロードできます)。

 言い訳になりますが、3/12の1stステージも2ndも、はたまた3/13の1stステージも、「Trouble No More」に関してはリズム隊もグレッグのボーカルもサイズまでバッチリ同じなのです。間違えておいてこのようなことを言うと顰蹙かもしれませんが、それはもう聴いていて感動するぐらいです。ひょっとしてボーカルとリズムトラックだけ使い回ししたのではないか、と思うぐらいです。
 もちろん冷静になって聴けば、デュアンもグレッグもフレーズが違うから分かるのですが、山ほどの音源をPCに取り込んでは比較、比較してはリストアップ、の作業を繰り返していて、もうグレッグの声がピタッと合うものだから、うっかり勘違いしてしまったというのが正直なところです。
 あとは、『Eat A Peach』の「Trouble No More」が3/13・1stステージの音源だったので、若干の先入観もあったと思います。

 ということで、お手持ちのレココレ10月号・90ページの修正をお手数ですがよろしくお願い致します。